foreign_lg 版 (精华区)
发信人: supernerd (clair de lune), 信区: foreign_lg
标 题: 笠地蔵(かさじぞう)
发信站: 听涛站 (2001年05月22日01:24:37 星期二), 站内信件
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは、編
笠(あみがさ)を作って暮らしていました。
ある年の大晦日(おおみそか)にはお正月(しょうがつ)のを買うお金もありませんで
した。それでおじいさんは編笠を売るために町に行くことにしました。おじいさんは
編笠を五つ背負って(しょって)出掛けました。
町について、おじいさんは 「編笠、編笠はいかがですか。丈夫(じょうぶ)な編笠。
」と言いながら売り歩きました。
町はとても賑やか(にぎやか)で、お正月の準備(じゅんび)をしている人がたくさん
いました。お魚、おさけ、おもちを買ってみなは自分の家に帰りました。だれも編笠
を買ってくれませんでした。
おじいさんが一日中町を歩いても、声を出しても、編笠は一つも売れませんでした
。そしておじいさんは仕方(しかた)なく、おもちを買わずに帰ることにしました。
おじいさんが町を出て歩き出した時、雪が降り始めました。疲れたおじいさんは雪
の中で凍え(こごえ)ながら野原(のはら)を歩いて行くと地蔵様(じぞうさま)の姿(すが
た)が見えました。石の地蔵様は六つ並んで、頭の上に雪が積(つも)っていて、氷柱(
つらら)も下がっていました。
やさしい心のおじいさんは 「地蔵様は寒(さむ)いだろう。」と思いました。おじい
さんは地蔵様の頭を拭(ふ)いて、雪をとってあげました。そして、売れなかった編笠
を地蔵様に被(かぶ)せてあげて、
「売れそこないの編笠ですけど、被ってくだされ···」と言いました。
でも編笠が五つありますが、地蔵様は六つです。編笠が一つ足りないので、おじい
さんは自分(じぶん)が被っていた編笠を地蔵様に被せてあげました。
「古くてきたないですが、これを被ってくだされ。」とおじいさんが言いました。
そしておじいさんは雪の中でまた歩き出して、家に帰りました。
おじいさんは家についた時、編笠を被っていなかったので雪で真っ白(まっしろ)で
した。おばあさんはおじいさんを見ると
「おじいさん、どうしました。」と聞きました。
それでおじいさんは「実(じつ)は町(まち)で編笠がぜんぜん売れなかったんだ。帰り
道で地蔵様を見て、寒いだろうと思って、笠(かさ)を差(さ)し上げた。一つ足りなか
ったので、自分(じぶん)のを被せてあげた。」と答えました。
その話を聞いて、おばあさんは喜(よろこ)んで、
「それはいいことをしました。貧乏(びんぼう)でもわたしたちには家があってあり
がたいことですね。」と言いました。
そして凍えるおじいさんを囲炉裏(いろり)で温(あたた)めてあげました。編笠は売
れなかったので、おもちもほかの食べ物もありませんでした。おじいさんとおばあさ
んは漬物(つけもの)だけでご飯を食べて布団(ふとん)に入りました。
明方(あけがた)まだ暗いうちに、おじいさんとおばあさんは外から歌(うた)が聞こ
えたので目を覚めました。まず遠くから聞こえた歌声(うたごえ)はだんだん近づいて
きました。
「地蔵に編笠をくれたおじいさん、おじいさんの家はどこだ、おじいさんの家はこ
こか」という歌でした。
おじいさんとおばあさんはびっくりしました。
そして、「どっすん」と大きな音が聞こえました。
おじいさんとおばあさんは戸をあけてみて驚き(おどろき)ました。家の前に、荷物
(にもつ)が一杯(いっぱい)ありました。お米、おさけ、おもち、お魚、お正月の飾り
(かざり)、暖かい布団と着物(きもの)、いろいろありました。おじいさんとおばあさ
んが周り(まわり)を見ると、編笠を被っている六つの地蔵様が帰って行くのが見えま
した。
地蔵様たちはやさしい心のおじいさんに楽しい(たのしい)お正月を過ごし(すごし)
てもらうために、恩返(おんがえ)しをしに来たのでした。
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Pas a pas , on va loin.
※ 来源:·听涛站 tingtao.dhs.org·[FROM: 匿名天使的家]
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